若名正徳←仲田ユタカ/殴殺/逆上

ミワサチコ←木村由紀（教唆犯）・イヌイ（実行犯）/轢殺/脅迫（仲田ユタカを）

仲田ユタカ←仲田由紀（主犯）・若名啓子（実行犯）・イヌイ（幇助犯）/転落誘導/独占

（仲田物産社長の息子・仲田ユタカは、社長秘書・木村由紀との縁談を受け入れることにして、恋人のミワサチコとは別れることにした。サチコが自殺を仄めかす電話をしてきたため、仲田は慌てて自宅マンションに向かった。駅前のタクシー乗り場に長い行列ができていたため割り込み、その際に口論となった若名正徳を殴り倒した。サチコの電話は単なる冗談だったが、後日、若名のニュースを知ると金を要求してきた。一方、由紀は仲田のことが気になって尾行しており、若名を殴る現場を目撃していた。由紀は自分に気があるイヌイに対し「サチコを何とかしてほしい」と依頼。イヌイはこれを殺害の依頼と受け取ってサチコを車で轢き殺した。仲田は由紀と結婚。その後、イヌイは仲田を若名の妻・啓子がいるバーに誘い、2人を接触させる。仲田は啓子と恋仲になるが、これをイヌイが会社に密告し、課長昇進の話がなくなってしまう。仲田は啓子に別れ話を切り出すが、啓子は夫を殴った犯人が仲田であることに感づいており、それをネタに脅迫される。仲田は由紀にこれまでの経緯を告白し、共謀して啓子を殺害することにした。由紀は、啓子が死んでもまた次の女に手を出すのが目に見えているため、仲田には協力するフリをするとともに事前に啓子に殺害計画を知らせて警察にも通報した。しかし、警察が駆けつけた際に仲田は誤って崖から転落した。息子の一連の犯行を知った仲田社長は急死し、直接犯行を行ったイヌイのみ逮捕された。由紀は啓子に遺産の一部を渡し、一人豪邸で悠々自適に暮らすことにした。）