月曜ワイド劇場&火曜ミステリー劇場

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::概説

現在、純粋な2時間ドラマ枠はTBSが月曜日に設定しているものの、実態としては月1回ペースでの放送となっている。それ以外では、テレ朝が日曜日、CXが金曜日に設定している総合エンタメ枠で不定期に放送しているほか、テレ東も水曜日にスポット的に放送している。日テレは20年以上に亘って火曜日に「火曜サスペンス劇場」を放送していたが2005年9月をもって終了している。しかしながら、2時間ドラマの最盛期と言われる1980年代には、さらに多くの枠が設定されていたのをご存知の方も多いことだろう。元祖・テレビ朝日はというと、かつて月曜枠や火曜枠というものが存在した。

月曜枠はその名も「月曜ワイド劇場」(ちなみに、「土曜ワイド劇場」を2日遅れの月曜日に放送していた地域があるが、そこでもこの名称が使用されていた。)で、前身の邦画枠「ゴールデンワイド劇場」で徐々にドラマを放送するようになったため、衣替えした形だ。1982年10月~1986年9月の4年間放送され、放送開始時は21~23時の放送枠であったが、「ニュースステーション」が放送開始された1985年10月以降は、1時間繰り上がって20~22時となった。その後、1年半のインターバルを置いて、1988年4月から火曜日の20~22時に復活。当初は、「火曜スーパーワイド」という名称を冠して、ドキュメンタリーなど企画物も多く占める中での放送であったが、「火曜サスペンス劇場」に対抗するためなのか、1990年4月より「火曜ミステリー劇場」と名称変更してミステリー色を濃くした。と言っても、実際にはドラマ専用枠になったわけではなく、企画物のときは「火曜ミステリー劇場」の看板を外して放送していた。その後、1991年9月に放送終了している。

この枠は、2時間ドラマの需要が拡大する中で、「土曜ワイド劇場」を補完する役割を担っていたと考えられる。「土曜ワイド劇場」は愛川欽也や天知茂など中年男性主演のサスペンス・ミステリー作品が多く占めていたが、「月曜ワイド劇場」は、松尾嘉代、市毛良枝、酒井和歌子、丘みつ子などベテラン女優を主演に迎えた不倫サスペンスが多く、主婦をメインターゲットとした作品ラインナップを目指していたと考えられる。これは初期の「月曜ワイド劇場」において、放送直前ミニ番組のタイトルが「今夜の“女のドラマ”」であったことからも窺える。

火曜日に移動してからは、主役が若手女優+中年男性というパターンが増え始め、全体的に恐怖度の低い素人男女の探偵ごっこ的な作品が多く占めるようになる。放送時間が早まったこともあり、ターゲットも若年層に設定していたのではないかと考えられる。

結果的に、「火曜サスペンス劇場」とバッティングしていること、9時跨ぎの特異編成であること、野球でつぶれることが多いなどの理由によりあまり定着せず、残念ながら火曜日に復活してから僅か3年半という短期間で終了してしまった。ここで問題なのは番組終了後に一部シリーズを「土曜ワイド劇場」に継承したということである。番組カラーの異なる2つの枠を統合してしまったために、「土曜ワイド劇場」の方向性が曖昧になってしまったのは否定できない。

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